子どもにAIを使わせて大丈夫? ― ニューヨーク市の新方針から考える、AI時代に必要な学び
9月に入り、新学期が始まりました。夏休み中、ご家庭でAIを使って調べものをしたり、文章や画像を作ったりしたお子さまもいるのではないでしょうか。
生成AIは急速に身近な存在になり、今では質問をすれば答えを返し、文章や画像、さらにはプログラムまで作ってくれます。
そんな中、教育の現場では「子どもにAIをどこまで使わせるべきか」という新しい議論が始まっています。
ニューヨーク市が子どもの生成AI利用を制限
2026年9月、ニューヨーク市の公立学校では、幼児教育から中学段階にあたる8年生まで、児童・生徒が直接利用する生成AIを1年間停止する方針が発表されました。
さらに、個人で画面を見る時間についても、小学3~5年生では1日30分以内、中学段階では45分以内を推奨するなど、デジタル機器との付き合い方そのものを見直しています。
ただし、これは「AIやデジタル技術は教育に必要ない」という考え方ではありません。
高校生にはAIの仕組みやリスク、情報の偏りなどを学ぶAIリテラシー教育を行い、一定の条件下ではAIを活用する機会も設けられています。ニューヨーク市は、年齢や発達段階に応じてAIとの付き合い方を変えようとしているのです。
「すぐに答えが出る」時代だからこそ
AIを使えば、分からないことを調べたり、アイデアを出してもらったりすることが簡単になりました。
便利だからこそ大切になるのが、答えを得るまでの過程です。
「どうすればうまくいくだろう?」
「なぜ失敗したのだろう?」
「別の方法ならどうなるだろう?」
自分で考え、試し、失敗し、もう一度やってみる。この経験を積み重ねることで、問題を解決する力や、自分なりの答えをつくる力が育っていきます。
AIが答えを出してくれる時代になっても、「何をしたいのか」「その答えは本当に正しいのか」「もっと良くするにはどうすればよいか」を判断するのは人間です。
プログラミングで学ぶのは「コード」だけではない
そこで、私たちが大切にしているのがプログラミングを通した試行錯誤です。
たとえば、自分で考えたゲームを作っていてキャラクターが思い通りに動かなければ、「どこが違うのだろう」と原因を探します。
プログラムを直して、動かして、また直す。
完成までの過程には、小さな問題解決が何度もあります。
プログラミング教育の目的は、単にプログラミング言語を覚えることではありません。自分のアイデアを形にするために、順序立てて考え、試行錯誤を繰り返すこと。その経験そのものに大きな価値があります。
AIを遠ざけるのではなく、使いこなせる人へ
これからAIは、さらに身近になっていくでしょう。
だからこそ、「AIを使うか、使わないか」という二択だけで考えるのではなく、AIを使う前にどのような力を育てておくのかが重要ではないでしょうか。
当スクールでは、子どもたちがすぐに正解を教えてもらうのではなく、「もっとこうしたい」「なぜうまくいかない?」と考えながら、自分の力で作品を作り上げていく時間を大切にしています。
AIがさまざまなことを手助けしてくれる時代だからこそ、自分で考えること、試すこと、そして新しいものを創り出すこと。
プログラミングを通して、そんな力を楽しみながら身につけてみませんか。
まずは体験レッスンで、「自分で考えて、動かして、できた!」というプログラミングの楽しさを体験していただければと思います。

