なぜ今、プログラミングの「自由制作」が重要なのか? ― 正解のない課題に挑戦する力を育てる
11月に入り、今年も残りわずかとなりました。秋は学習や活動の成果が少しずつ形になり、子どもたちの成長を感じられる季節です。
習い事でも、できなかったことができるようになったり、新しい知識や技術を身につけたりすることは、大きな喜びの一つではないでしょうか。
一方で、AIが急速に進化する今、私たちは「正しい答えを出せること」だけでなく、「自分で答えを考え、作り出すこと」の大切さにも目を向ける必要があります。
多くの習い事には「正解」がある
学校の勉強はもちろん、多くの習い事にも、目指すべき正解やお手本があります。
計算問題には答えがあり、楽器の練習には楽譜があり、スポーツにも基本となるフォームやルールがあります。
プログラミングも同様です。
テキストに沿ってプログラムを組み立て、指定された通りにキャラクターを動かす。正しく動けば、その課題はクリアとなります。
こうした学習は、基礎知識や技術を身につけるために欠かせません。
しかし、テキスト通りに作れるようになることだけが、プログラミング教育のゴールなのでしょうか。
AIが「正解」を作れる時代に
今では生成AIに指示を出すだけで、文章や画像、プログラムまで作れるようになりました。
決められた条件に沿って答えを出したり、既存の手順を組み合わせたりする作業は、AIが得意とする分野です。
もちろん、AIの出力が常に正しいわけではありません。それでも、これまで人が時間をかけて行っていた作業の多くを、AIが支援できるようになっています。
だからこそ、これからの時代には、与えられた課題を正しくこなす力に加えて、「何を作りたいのか」「どうすれば実現できるのか」を自分で考える力が、ますます重要になっていくのではないでしょうか。
「自由制作」には決められた答えがない
そこで当スクールが力を入れているのが、プログラミングの「自由制作」です。
通常のテキスト学習とは異なり、自由制作では、あらかじめ完成形が決められているわけではありません。
「自分だけのゲームを作りたい」
「こんな仕掛けがあったら面白そう」
「友達が驚くような作品にしたい」
まずは、自分の発想から始まります。
何を作るのかを決め、必要な仕組みを考え、実際にプログラムを組み立てていく。
もちろん、思い通りに動かないこともあります。途中でアイデアを変更したり、作り方を工夫したりすることもあるでしょう。
しかし、その試行錯誤こそが自由制作の大きな価値です。
アイデアを形にする力は、すぐには身につかない
「自由に作っていいよ」と言われても、最初は何を作ればよいか分からないお子さまもいます。
それは決して珍しいことではありません。
普段から決められた課題に取り組むことが多ければ、自分でテーマを考えること自体が新しい挑戦になります。
最初は小さなアイデアでも構いません。
好きなキャラクターを動かしてみる。ゲームに新しいルールを加えてみる。以前作った作品をもっと面白くしてみる。
そうした経験を積み重ねることで、少しずつ自分の発想を形にする力が育っていきます。
また、自分で考えた作品だからこそ、完成したときの達成感も大きくなります。
AI時代だからこそ、自分で創り出す経験を
AIは、これからも私たちの生活や仕事を便利にしていくでしょう。
そして将来、子どもたちがAIを使って作品を作ることも、当たり前になるかもしれません。
そのとき大切なのは、AIに何を作らせるかを考え、出来上がったものを判断し、さらに良くしていく力です。
自由制作は、その土台となる発想力・創造力・問題解決力を育む機会の一つです。
当スクールでは、テキストを通して基礎を身につける学習と、自分のアイデアを形にする自由制作の両方を大切にしています。
「正解を見つける」だけでなく、「自分なりの答えを作り出す」。
そんなプログラミングの楽しさを、ぜひ体験してみてください。

