飛び入学にプログラミング~千葉大が導入

 千葉大学は2018年7月2日、17歳から大学で学べる「飛び入学」プログラムの入試方式を拡大することを発表しました。内容は、2020年春より工学部総合工学科情報工学コースにて日本情報オリンピックを活用した飛び入学を始めるというものです。

 千葉大学は1998年から日本の大学で初めて飛び入学制度を設けています。その制度を適用できる範囲を拡大することになりました。

 対象は情報工学の基礎から応用まで強い興味を持つプログラミングが得意な高校2年生です。本制度を利用したい場合、まず日本情報オリンピックの予選に参加し、その後2019年12月に数理情報科学の問題解決能力を測る課題論述と2次面接を行います。日本情報オリンピック予選の成績と課題論述・2次面接の成績を合わせて総合的に評価するとのことです。

 入学後は関連分野の研究者を目指せるように、1年次から情報科学の専門教育となります。1,2年次はプログラミングの基礎である情報数理を学び、3年次から研究室をいくつか回り、4年次には研究室を1つ選ぶ形となります。

日本情報オリンピックとは

 この制度の中で出てきた日本情報オリンピック、これは一体何でしょうか?

 情報オリンピックは、数学オリンピックなどと同じく、科学オリンピックの一つです。国際情報オリンピックは1989年にブルガリアで第一回が開かれ、日本は1994年から1996年の3年間と、2006年から参加を再開しています。科学オリンピックの一つですので、国立研究開発法人 科学技術振興機構が2007年に設立した「日本科学オリンピック推進委員会」の支援を受けています。同委員会の委員長は「半導体におけるトンネル現象の実験的発見」で1973年にノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏です。

 日本情報オリンピックは、その国際情報オリンピックに派遣する日本代表選手を選ぶ大会でもあり、かつ高校生以下の生徒の中から情報科学的な能力の豊かな生徒を見いだし、その才能を育てることを助けるために開催されています。

 情報オリンピックでは与えられた問題を解くためにアルゴリズムを考え、それに基づいてプログラムを書き、実際にコンピュータ上で実行させて出力した結果の正しさを競います。2017年の第17回日本情報オリンピックの予選にて出題された問題文などは情報オリンピックのホームページにて公開されています。

 試しにその第17回の予選の問題1を見ますと、「鉛筆をN本買う。鉛筆が一定の本数ずつセットで売られている。セットXはA本でB円、セットYはC本でD円。セットXかセットYの一方を選んでいくらか買う。両方のセットを購入することはできない。N本以上の鉛筆を得るために必要な金額の最小値は?」と言ったものです。

 これらの予選の結果が今回の千葉大学の飛び入学における合否を決めることとなります。

そもそもなぜ、プログラミングで飛び入学なのか

 今回の飛び入学制度の拡充において、プログラミングを入試に用いることは分かりました。しかし、なぜプログラミングで飛び入学の制度を拡充したのでしょうか?

 そのことに対する回答は千葉大学の考えにありました。千葉大学としては、今回の拡充によって、日本におけるIT人材不足という喫緊の課題に対して、ビッグデータ処理、人工知能などの最先端技術を身につけた高IT人材の育成を目指すとのことです。

 2020年のプログラミング教育必修化が決定した側面としてもIT人材の不足があることは以前お伝えしましたが、その延長線上として今回のプログラミングでの飛び入学があるということですね。

 プログラミング教育必修化に向けて、その先の高等教育での制度作りが進んでいることが感じられます。

(参考)
https://resemom.jp/article/2018/07/03/45435.html
https://www.ioi-jp.org/
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/tour/nobel/index.html

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