惑星と月の接近てんこ盛り。10月の空と土星

 日の沈む時間がどんどん早くなっているのを感じる10月です。9月までは18時に鳴っていた「夕焼け小焼け」も、10月に入って17時となりました。さて、今月に入って空を見上げると、空には火星と土星がきらきらと瞬いています。夏の大三角にてベガやデネブが輝き、冬の大三角にて全天で最も明るい恒星であるシリウスを持つ2季節と違い、秋は目立つ星が少ないため、火星と土星の輝きはずいぶんと明るく見えます。

10月15日(月) 月と土星が接近

 10月15日の夕方から宵にかけて、南から南西の空にて月齢6の細い月と土星が接近して見えます。肉眼はもちろん、双眼鏡で見てみるのもいいでしょう。ただし、土星は深夜には地平線に沈んでしまいます。また、どちらも18時ごろの時点でかなり高度が低くなっているため、自宅などから見る際は周囲の建物などに影響される可能性があります。

10月18日(木) 月と火星が接近

 10月18日の夕方から深夜にかけて、同じく南から南西の空にて月齢9の月と火星が接近して見えます。先ほどの土星と月の接近よりも大きく接近するほか、火星の等級はマイナス1等級と明るく、また赤く光るため肉眼でふと見てみるといった具合でも楽しめそうです。

 高度に関しても先ほどの月と土星よりは高いため、18~19時ごろに眺めればおそらくビルに囲まれていない限りは見ることができるでしょう。

土星の環を見るのはお早めに

 15日に月との接近をお知らせした土星ですが、ここ数年が見頃となります。というのも、土星は地球と同じく、少し傾いて公転しているため、環の見え方が毎年変わります。そのため、年によっては地球から見て土星を真横から見る場合が発生し、このとき、土星の環は見かけ上、あの円盤のような環を横から見ることとなるため見えなくなってしまいます。

 この環の消失、今度は2025年に起きます。また、一番環が太く見える土星の北半球が夏至を迎えた時期が2017年5月であるため、2025年に向けてどんどん土星の環が細く見えていくため、早め早めに観察をおすすめします。


((C)NASA / JPL / Space Science Institute)

 なお、土星と言われると上の画像のようなものを想像する方が多くいらっしゃると思います。しかしこちらは探査機「カッシーニ」が撮影した土星であり、実際に望遠鏡で見る土星はずいぶんと小さく、この画像を想像して見るとかなりがっかりします。
 
 けれども画像ではなく、実際に今現在自分の目に土星から反射された光が届いているという感動は忘れられません。また小さくとも環があることは分かりますので、ぜひ一度望遠鏡を覗いてみてください。

 公開天文台や科学館などで開催される観望会、観測会、観察会などでは、大きな望遠鏡で土星を見ることができます。科学館などに取り付けられた望遠鏡は想像以上に値段が高価で、それ以上に美しい土星を見せてくれることでしょう。

 空をふと見上げる習慣は、科学分野への興味だけでなく、ロケットなどの工学分野などの興味関心を惹くことができるほか、遠くを見るために視力にも良い影響があります。

 たまには親子揃って夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

(参考・画像引用元)
PIA21046: Saturn, Approaching Northern Summer
https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21046

2018年10月の星空:AstroArts
https://www.astroarts.co.jp/alacarte/2018/10/index-j.shtml?ref=side

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