唐突ですがエストニアという国はご存知でしょうか?
「どこかで聞いた事があるような」
「エストニア?そんな国は聞いた事がないな」など反応は様々でしょう。どちらかといえば日本では馴染みの少ない国といえるかもしれません。
しかし2020年からプログラミング教育を本格的に始める日本としては、決して無関係の国ではありません。
エストニアとは?
エストニアは人口130万人ほどの国で、北ヨーロッパにあります。
バルト海とフィンランド湾に接しており、1500以上の島々が点在しています。
人口が少なく、面積は九州よりも小さなエストニアですが、実は日本を大きく上回るほどのIT先進国です。特にプログラミング教育や、電子政府としての取り組みには目を見張るものがあります。
最先端のIT国家
エストニアと聞いてピンときた方の中には、IT関連の事業に精通している方も多かったのではないでしょうか。それほどIT国家として世界的にも注目されている国であり、多くのITベンチャーが集うことで、ヨーロッパのシリコンバレーとも呼ばれています。
エストニアでは2002年にIDカードが国民に配布され、そのIDを使った国民のための電子サービスは500種類を超えます。
たとえば納税、選挙への投票、銀行口座へのログイン時の識別、医療記録の確認、法人登記など、IDによる電子署名によって多くの電子サービスが利用できるようになっています。
電子政府としての取り組みは世界的に見ても最先端であり、さらに教育の面を見たときには、日本が参考にすべき部分が多くあるのではないかと思います。
日本の30年先を行くプログラミング教育
エストニアは1990年ソビエト連邦から独立して以降、大胆な教育改革を実施してきました。ちょうどインターネットの普及が進んだ時期と重なったこともあり、全ての学校でインターネット環境を整え、小学校プログラミング教育も開始していきました。
暗記一辺倒の教育をなくし、課題解決型の教育を進めてきたことで、スカイプなどの世界的なベンチャー企業も誕生しています。日本でも2020年からプログラミング教育の必修化がスタートしますが、1990年から教育改革を進めてきたエストニアから見れば、単純に30年の遅れです。
プログラミング教育に関して、欧米やアジア諸国に大きな遅れをとっている日本。これから大きくなっていく子供たちのためにも、この分野の教育を充実させ、巻き返しをはかっていきたいですね。
(参考)
日本の30年先を行くエストニアのプログラミング教育
https://bit.ly/2SRxyA4
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