先日WRSが東京で開催されました。WRSというのはWorld Robot Summitの略で、世界中から参加したチームがロボットのアイデアや技術を競う大会となっています。
2020年の本大会にさきがけて、2018年10月に東京大会が開催されました。
13日にはジュニア部門の大会が行われましたが、ジュニア部門では開発されたロボットを競わせるのではなく、ロボットの開発自体がおこなわれました。ここで素晴らしいのは開発をおこなう際、子供たちは教員に相談することができず、分からないことがあれば、他のチームに聞くしか方法はないということです。
技術そのものより教育を重視した競技設計により、自然と国際交流も進んでいきました。
チリのロボットプログラミング教育
今回の大会でジュニア部門に参加するために来日した、チリ政府のアドバイザーを務めるマルセロ・パチェコ・サパタ教諭に日本の記者がインタビューしました。
私自身チリと聞くと南米にある海岸線に伸びた細長い国というイメージで、特にIT教育に力を入れているという印象はありませんでしたが、今回のインタビューは、今後日本がプログラミング教育を進めていくうえで非常に参考になるものでした。
一部抜粋させていただきます。
「我々は知識詰め込み型の教育とは真逆だ。まず一部の知識やテクニックを教える。これは次に何が必要か、子どもたちが自分で探究できるようにするための基礎だ。子どもたちが自分たちで考え、仮説を立て、試す。これを繰り返し経験させている。そして学んだことは他の地域でワークショップを開き、別の子どもたちに教える。教わる側の子どもたちから質問され、教える側は理解したと思っていてもわかっていなかった部分や、新しく勉強しないといけない内容に気が付く。そして次の探究が始まる」
日本のプログラミング教育
日本のプログラミング教育で懸念すべき点として、受験のための勉強や知識や技術をつめこんでいくだけの授業になってしまわないかというのがあります。
このインタビューにあるように、子供たちが自分で探求できるようにすること、そして子供自ら教える側になること、これらはプログラミング教育をするうえではもちろん、他の教育においても重要視すべき点ではないでしょうか。
その後のインタビューでもありますが、この教育方法は簡単ではなく、時間もかかるし色んな面で負担も大きいようです。それでも日本は受験のための勉強という次元を抜け出して、本当の意味で子供たちにとってためになる教育を追求していきたいですね。
(参考)
幼稚園生にロボット教育を義務化するチリ
https://newswitch.jp/p/14828
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