認知行動療法とプログラミング

 認知行動療法という言葉を聞いたことがありますか?
 
 現代社会ではうつ病が広く知られており、その治療法の一つとしてニュースなどでも聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

 今回はこの認知行動療法について解説しながら、プログラミングとの関係性についても書いていきたいと思います。

認知行動療法とは

 認知行動療法という言葉は最近聞かれだしたように感じますが、元々は1950年代にアメリカで生まれたものでした。
 1970年代にはペンシルバニア大学のアーロン・T・ベックがそれを治療的アプローチにまで発展させ、「うつ病に対する精神療法」として開発するにいたりました。その後認知行動療法は、うつ病、不安障害、接触障害といった様々な精神疾患に応用されるようになっています。

 具体的にどのような治療方法なのかというと、出来事→自動思考→感情→行動の相互関係に注目した方法であり、現実に起こったことに対する自身の受け取り方や、ものの見方などいわゆる「認知」の部分に働きかけることで、心のストレスを軽くしていく治療法のことを指します。

 認知には何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり、それを自動思考と呼びます。人の気持ちが動いたり何か行動に移す際は、この自動思考が大きな影響を与えています。認知行動療法はこの自動思考の部分をより良く変化させることで、考え方の幅を広げることができ、ストレスに強い心を育てることができるようになります。

 特にうつ状態の人は、「自分は誰からも愛されていない」「自分と親しくしたい人などいない」などの周囲の人々に対する否定的な認知や、「自分は何をやってもダメだ」などの自己否定的な認知を持つことが特徴として挙げられます。これらの考えは、現実をその人の中でより悪い方へと歪めてしまっていることが多いのですが、本人は気づくことができません。

 それゆえ認知行動療法を通して、治療者がガイドしながら、無理なくものの見方の幅を広げていくことがうつ病の改善には効果的です。

プログラミングとの関連性は?

 プログラミングをする上で必要になる考え方をプログラミング的思考と呼びます。このプログラミング的思考は、問題の発見から解決方法までの手法を体系立てて考察する思考法であり、物事を細分化しながら問題の原因を詳細に分析し、改善を図っていくことができるので、認知行動療法にも役立ちます。

 またプログラミングには条件分岐やループ処理がよく出てきますが、これらの考え方を日常の生活にも当てはめることで自分の行動を客観視することができるので、治療するときだけではなく、誰しもプログラミング的思考を身に付けることで、自分自身の心の動きをコントロールできるようになったり、行動を改善させることができるようにもなります。

 2020年から小学校で始まるプログラミング教育の必修化は、まさにこのプログラミング的思考力を身に付けることが大きな目的となっています。
 小学生だけでなく、大人でもプログラミングを学ぶことで得られるものは多いですので、まだ一度も触れたことが無い方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

参考
認知行動療法にも役に立つプログラミング的思考とは!?
https://shohgaisha.com/news/
programming_thinking/

各スクールレッスンで大好評!プログラミング脳を養う「西嶋式プログラミングパズル」

ステムアカデミーキッズ開発者の西嶋孝文氏によって考案されました。このパズルの対象者は小学校低学年~ご年配の方まで、幅広い方々が楽しめます。パズルを通してプログラミング思考を養い、プログラミングの考え方や記号の使い方を学ぶことはもちろん、考える力、論理的思考力、推理力、問題解決力、集中力などあらゆるスキルを身につけることができます。

ぜひ沢山の人に楽しく学んで頂き、これからプログラミングを学んでいくための素地となるパズルになっていけば幸いです。ぜひチャレンジしてみてください。

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※プログラミング脳を育てる「西嶋式プログラミングパズル」(c2019 StemAcademyKids Nishijima Takafumi)は、色・サイズ等を加工してご家庭や個人でご使用いただくことができます。但し、再販売・再配布を禁止致します。また著作権はステムアカデミーキッズ開発者に帰属します。商用利用をご希望の方は、ステムアカデミーキッズ事務局へお問い合わせくださいませ。