最近、業務システム開発界隈において注目されているシステム/アプリ開発方法に、ノンコード/ローコード開発というものがあります。
参照:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1909/17/news007.html
ノンコードとは、
ノンコード≒コードがない≒コードを書かない、手法のことです。
GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)上のビジュアル的な操作で
システム開発することができます。それこそ今、教育現場で使われているビジュアルプログラミング言語
Scratchのように、WEB上でLEGOブロックのようなものを選択し組み合わせ作ることができます。
Scratch:コード不要のビジュアルプログラミング言語でさまざまなゲームがつくれる
ローコードはというと、ローコード≒コードが低い≒?となってしまうと、、、、???
となってしまいますが、
ローコード≒コードを書く頻度が低い≒つまり、コードを書かずに制作も可能だが、
かつ、コードも書いて細かなカスタマイズができる開発手法になります。車でいうところのハイブリッド車になり、
今までの開発方法であるCUI(キャラクターユーザーインターフェース 文字ベースの操作)をガソリンに例えるなら、
より電気利用が多い車といったところでしょうか。
ではなぜ、ローコード開発が注目されつつあるのか?やはり私は大きく2つだと考えています。
1)人材育成のスピードが増す
IT人材の不足は周知の事実で、
特に能力の高いエンジニアは世界中で不足しています。
従来のプログラミング言語を駆使した開発ですと、
1からCUIでシステム開発ができるよう人材が必要で、その人材を育成しようとすると、多くの時間が割かれます。
しかし、ビジュアル的にわかりやすい操作で製作が可能であれば、極端に言えば
コーディングができなくとも仕組みを理解していれば可能になり、人材確保が容易になるのみならず、短期間での育成が可能になります。
2)開発期間が短い・仕様変更がやりやすい
ビジネスにおいては国も、企業も、個人も、性能であれ、価格であれ、サービス内容であれ、
より良いものを作ることで競争に勝ちます。システム開発においても例外でなく開発スピードは重要なことはもちろん、
仕様・要件変更が頻繁に発生します。
これらの開発スピード、仕様・要件変更に対して、柔軟に対応できるかどうかは、
クライアントにとっても、ユーザーにとってもそのシステムを利用するかどうかの大きな判断材料です。
ローコード開発であれば、1からシステムを組むときも、ビジュアル操作のため速く、
また、仕様変更においてもCUIで変更を加えないといけない場合もありますが、それにしても断然スピード力は高まります。
とはいえ、今までは、“理屈はそうだけど、あまり使えるローコードプラットフォームってなかったんだよね”
ということでしたが、現在、この分野もそれこそ開発競争が行われており、ローコード開発プラットフォーム提供会社の1つ、ポルトガルの「Out Of Systems」はすでに、トヨタ自動車の開発において使われています。
その他、その他導入事例として公式WEBで公開されている企業でいうとLIXIL、日立建機などがあり、
世界の動きをみていると、導入企業は増えていくのではないでしょうか。
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