「習い事」と言われると皆さんは何を思い浮かべるでしょう。ピアノ、ソロバン、スイミングスクール……etc. 特にピアノが上手な子は合唱コンクールなどで重宝されていた思い出があります。
さて、e-ラーニングに関して様々なコンテンツを提供しているイー・ラーニング研究所が、2016年末に行った、子供を持つ親を対象に「子供の習い事に関するアンケート」を実施しました。
~2016年 習い事ランキング~
1位:スポーツ系
2位:学習塾
3位:音楽系
4位:習字
5位:英会話スクール
6位:芸術系
7位:そろばん教室
8位:その他
9位:プログラミング教室
~2017年 習い事ランキング~
1位:プログラミング教室
2位:英会話スクール
3位:スポーツ系
4位:そろばん教室
5位:学習塾
6位:音楽系
7位:芸術系
8位:その他
9位:習字
※イー・ラーニング研究所の調査(2017)より作成
その内容をまとめた表が上のものです。16年5位の英会話スクールと9位のプログラミング教室が、それぞれ17年には2位、1位と急上昇しました。
この人気急上昇には理由があります。2020年に英語は必修から教科に格上げ、プログラミングは必修と、小学校の学習指導要領が改訂されるためです。
同調査では「なぜその習い事をさせたいのか?」というアンケートも行っており、そちらの理由トップ3が、1位「将来のためになると思ったから」2位「本人が希望したから」3位「受験のため」と、学習指導要領改訂を見越した理由の裏付けとなっています。
では、ここで上位を得たプログラミング教室と英会話スクールについて少しお話しします。
子供向けのスクールは「素地」をつくるため
すでにご存知のことと思いますが、子供向けのプログラミング教室や英会話スクールで学んだことがそのまま将来の仕事に直結するわけではありません。
というのも、子供向けのプログラミング教室で教えることは、企業で用いるようなコーディング技術の取得を目指したものではないからです。
歴史を振り返ってみると、コンピュータが出始めた頃、最も使われていたプログラミング言語は「COBOL」と呼ばれるものです。しかし、時代が移り変わるにつれ、C言語やVisual Basic、Perl、JavaScriptなど、多くの言語が生まれ、それぞれの言語がもてはやされた時代が現れたりしました。
それぞれの言語には得意な処理、不得意な処理というものがあり、時代によって求められる処理に応じて、要求される言語も移り変わってきました。最初にでてきたCOBOLは現在でも使われています。
ゆえに、プログラミング教室が今現在、AI・機械学習関連に向いているということで流行っているPythonを教えたところで、子供達が大人になった頃、Pythonが有用であるかは分からないのです。
では、プログラミング教室では何を教えているのか。そもそも、プログラミングをするためには、「論理的思考力、創造力、問題解決能力」などが求められます。そのような力を子供達がつけられるようにプログラミング教室は教えているのです。仮に時代によって必要な言語が変わったとしても、その「素地」があれば、どんな言語でも対応できるようになるのです。
また、コンピュータに対して「よく分からない」という苦手意識があらわれる前に、コンピュータに触れられるという利点もあります。苦手意識を持っているマイナス状態で始めるのと、コンピュータは得意だ、というプラスの状態から積み上げるのでは、大きく差が出ます。
学習の原動力となる「楽しさ」を抱くことが重要
プログラミング教室と同様、英会話スクールも、大人向けのビジネス英会話では実践的なビジネス英語を教えるのに対して、子供向けの英会話スクールではペラペラと自分の思うことを英語圏の人に述べ、議論するといったところまでの能力養成を目的とはしていません。日本国内で困った外国人に道を尋ねられ、それに英語で答えることができる程度です。
しかし、このことがとても大事なことなのです。外国人に「幡ヶ谷に行きたいのだけれど、この普通・京王八王子行きであってるのかしら?」と尋ねられ、「いや、これは幡ヶ谷には止まらないので、京王新線の4・5番ホームの笹塚行きに乗るといいですよ。4・5番ホームは、このホームをずっとまっすぐいって、エスカレーターを降りれば着きます」と答え、最後に「センキュウ」とお礼を言われる。この「センキュウ」を言われた後、「外国語を学んでいてよかった」と思う。英語学習の原動力となるこの気持ちを抱くことができるように、子供向け英会話スクールは英語能力養成よりも英会話の楽しさを教えているのです。
上位2つにあがった習い事、そのどちらもが実践的なことではなく、それらを今後学んでいく上で大切な「素地」を教え、そして「楽しい」「よかった」という力の源を養成する習い事です。そのことを考えつつ、お子さんの習い事選びの参考にしていただければと思います。
各スクールレッスンで大好評!プログラミング脳を養う「西嶋式プログラミングパズル」
ステムアカデミーキッズ開発者の西嶋孝文氏によって考案されました。このパズルの対象者は小学校低学年~ご年配の方まで、幅広い方々が楽しめます。パズルを通してプログラミング思考を養い、プログラミングの考え方や記号の使い方を学ぶことはもちろん、考える力、論理的思考力、推理力、問題解決力、集中力などあらゆるスキルを身につけることができます。
ぜひ沢山の人に楽しく学んで頂き、これからプログラミングを学んでいくための素地となるパズルになっていけば幸いです。ぜひチャレンジしてみてください。
>プログラミングパズルの解き方 >西嶋式プログラミングパズルとは >西嶋式プログラミングパズル問題一覧
※プログラミング脳を育てる「西嶋式プログラミングパズル」(c2019 StemAcademyKids Nishijima Takafumi)は、色・サイズ等を加工してご家庭や個人でご使用いただくことができます。但し、再販売・再配布を禁止致します。また著作権はステムアカデミーキッズ開発者に帰属します。商用利用をご希望の方は、ステムアカデミーキッズ事務局へお問い合わせくださいませ。