農業=田舎、アナログは時代遅れかもしれません

みなさんは稲刈りをされたことはありますか?

私は山口県の田舎で生まれ育ったため、昔から祖父母の稲刈りを手伝うことがありました。

つい先日も稲刈りをする機会がありました。

まず、鎌を使い1束ずつ刈っていく手刈りをしたのですが、常にしゃがんで作業するため体にとても負担がかかります。その後、コンバインなどの機械を使って収穫してみると、手刈りよりはるかに楽に、素早く収穫することができたため驚きました。

そこで、私は農業には他にどんなtechnologyが活用されているのかを調べてみることにしました。

 

 

農業×最新technology

 

機械学習でレタスを識別し、収穫する「Vegebot」

現代でも多くの野菜は手作業で収穫されています。しかし、イギリスのケンブリッジ大学が発明した、機械学習を使ってレタスを収穫する「Vegebot」は、状態が良く、収穫するタイミングを迎えたレタスのみを識別し、傷をつけずに収穫することができます。

まだまだ収穫スピードは人よりも遅いですが、24時間稼働可能であるため、農業の労働力不足を解決したり収穫段階での食品ロスを減らしたりすることが期待されています。

 

 

 

水に浮かぶ酪農場「Floating Farm」

オランダでは、世界初の水に浮かぶ酪農場「Floating Farm」が建設されました。その建設意義は、気候変動に対応するためです。今後も温暖化によって氷が溶け海面が上昇するため、それならばいっそ水上スペースを活用しよう、という発想で作られたそうです。

またこの施設は、太陽光エネルギーで施設のすべての電力を賄えることや、消費者に近いところに建設し物流過程をカットすることで、消費者により新鮮な製品を届けることができるなどのメリットがあるそうです。

 

 

 

農業とオフィスが共存する高層ビル

スウェーデン南部に建設中のこの建物は全長60メートルの高層ビルです。このビルの優れている点は、施設内でエネルギーを循環させながら農業とビル運営の両立をしている点です。

農作物の生産に使用されるエネルギーの少なくとも50%はオフィスエリアの床下暖房として利用され、オフィスエリアから排出されるCO2は野菜の生産にそれぞれ再利用されます。そして植物が生み出す新鮮な酸素がオフィスに戻るという仕組みだそうです。

従来の農業の仕組みの方が持続可能では無いという指摘があったのは、一般的なイメージとは異なるので、とても興味深いと思いました。

 

 

農業というと、田舎やアナログなイメージを持ちがちですが、実は様々な場面で最新技術が活用されていることが分かりました。今後はTechnologyによって農業がより身近感じられるものになるかもしれませんね。

 

(ステムアカデミーキッズ講師 村田)

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