伝える力をプログラミングで育む

みなさんは自分の考えていることを他の人に齟齬なく伝えることができますか?

丁寧に説明したつもりが相手が自分の意図することと全然違う行動をとってしまったり、思いがけず相手を不快にさせてしまったりした経験はみなさんも一度はあるのではないでしょうか?

「伝える」ということに苦手意識を持っている方は、プログラミングを学んでみるのも一つの手かもしれません。一見、人に思いを伝えることと、プログラミングを学ぶことは関係ないように思えますよね。

では、なぜプログラミングによって人に伝える力が向上するかというと、プログラミングを学ぶことで、

「情報を整理する力」 が身につくからです。

 

プログラミングとはコンピュータに対してこんなことをして欲しい!と指示を出す手順書のようなものです。コンピュータは説明不足の部分を推測して自分で考えて動いてくれることはありません。

そのため、コンピュータを自分のイメージ通りに動かすには、伝えたい情報を整理して、論理的に伝える必要があります。

情報を整理する上で大切なのが、「細分化」と「具体化」 です。

例えば、安くて雰囲気の良い飲食店をインターネットで検索している場面で想定してみましょう。

A.「東京駅付近のお店を探して」

このように指示を出すと、たくさんのお店の情報が出てくるでしょうが、自分の求めている飲食店以外の情報もたくさん出てきてしまい探し出すのが大変そうですよね。では、

B.「東京駅から徒歩200m以内で、1人2000円以内の予算、口コミ評価が星4以上の飲食店を探して」

このように指示を変えるとどうでしょうか。Aの指示よりもBの指示の方がより自分が探している条件のお店がヒットしそうですよね。

この考え方はコンピュータに対して指示を出すときだけでなく、人に考えを伝える際にも有効です。

抽象的な部分を細分化、具体化することで情報が整理され、より相手に伝わりやすく表現できます。

私たちが、プログラミングのレッスンで子どもにヒントを与える際も、

「このキャラクターをジャンプさせてみよう」ではなく、「このキャラクターをジャンプさせるには、Aと Bの指示を作るといいよね。ならAをさせるにはどうしたらできそうかな?Bをさせるためにはどうしたらできそうかな?」というように細分化、具体化を意識して、より子どもに伝わりやすい表現を心がけようと思います。

(ステムアカデミーキッズ講師 村田)

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