『療育的観点におけるプログラミングを学ぶ意味』

ステムアカデミーキッズの社員ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます!
みなさま、はじめまして。菅井と申します。レッスン時は ”のぶ先生” で講師をやっております。

子どもたちは夏休みに入り、普段のレッスンでも「おばあちゃんちのある〇〇に行くんだー」「うみで釣りをしてくる!」「8月の最初のほうにサッカー合宿があるんだ」など本当に子どもたちが夏休みを謳歌してやるぜ!という気持ちがバシバシ伝わってきます。

私の幼少期といえば、毎年のように夏休みの宿題やら習い事などを強要してくる親から逃げるために兄と2人だけで電車を乗り継ぎ、従弟の家のある静岡に行くことを本当に楽しみにしていた記憶があります。

親からしてみると将来を想って、通わせている習い事を子どもがそんな風に思っていたら最悪ですね。(母よ、すまん)

唐突ですが、私は軽度の発達障害(グレーゾーン)であると言われております。(グレーゾーンという診断名がないため”言われている”という表現を使っています)

医者から言われた時は、素直にホッとしました。あ、原因あったんだなと。

私がこの診断を受けるまでは、何となくの生きづらさが常にまとわりつき、親からは「みんな生きづらさは抱えているものだから弱音を言うな、弱音を言っていいくらいの努力をお前はしていない」と言われ続けていました。

私自身も自分の努力が足りないから要領が得られないとばかり思っておりました。

そのような思い込みを抱いたまま大学3年生を迎え、就活をしていた時に自分は論理的に物事を考えることが極端に苦手だからこれからの人生で必ず論理的に考えられないことでの苦労が来る。
では、手っ取り早くこれ克服するために論理的思考が身に付くであろう職業に就こうと考え、外資系のSE職に就きました。

しかし、ここからが地獄のような日々の始まりでした。

仕事に慣れていないとか、やり方が上手くないとか以前にそもそも仕事の手順が覚えられなかったり、必要な作業をすっ飛ばして重要なデータを全て消したり、誤字脱字の数が異常だったり、さらには会社とは逆方向の電車に乗車し、大遅刻するなどポンコツ新人でした。

当時は落ち込んでばかりでしたが、いま思い返すと悪いことばかりではありませんでした。

かなり大きなシステムに関わらせて頂いていたため、起きたエラーを再発させないためにシステム障害を起こす度、多くの大人と多くの時間を費やして検証する様子を見るうちに、
「毎日生活で起こるエラーもこんな風に検証を重ねて、2度と起こさないためにはどうしたらいいか考えることができるでは」と思うようになりました。

これこそが私が論理的思考を学ぶ意味だと感じております。

仕事に直結するのか分からないのに、プログラミングを学ぶ必要ってあるのか。よく保護者さまからされる質問です。

保護者さまに伝える言葉では「PDCAを回せるようになること」を伝えていますが、簡単にいうと順序立てて物事や現状を整理し、正確に把握した上で、改善策を講じ、検証を繰り返すことができるかということです。

これは勉強をする上で、仕事をする上で、人と話す上で、自己成長を促す上で欠かせない能力です。これをいつ身につけるかでその子の人生の豊かさが変わってくるかなと思っています。

事実、私はこのサイクルを回すことができるようになったおかげで生きづらさに向き合い、一つひとつ解消していく術を身につけることができました。

一つのことを突き詰めて学んだ結果、そこで学んだコツが他のことにも応用が効き、上手に生きていくことができます。

保護者様の中にもそのような感覚がある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

冒頭で習い事からの逃走劇を書きましたが、基本的にはやりたいことをやりたいだけやらせてもらえた環境でしたので、大学ではそれなりの研究結果を残し、現職にて私が学んできたものを、生きてきた経験を子どもたちに還元することができています。

弊社スクールでは『楽しく学ぶこと』を重要視しているため、講師たちも学びの楽しさを味わっていただくために日々尽力しておりますので、その様子をみて感じていただけたらと思います。

現場の講師として出ている社員が書いていることが多いので、是非お声がけいただけたら嬉しく思います。

拙い文章となりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
引き続き、私どもの社員ブログを読んでいただけたら幸いです。

(ステムアカデミーキッズ講師 菅井)

各スクールレッスンで大好評!プログラミング脳を養う「西嶋式プログラミングパズル」

ステムアカデミーキッズ開発者の西嶋孝文氏によって考案されました。このパズルの対象者は小学校低学年~ご年配の方まで、幅広い方々が楽しめます。パズルを通してプログラミング思考を養い、プログラミングの考え方や記号の使い方を学ぶことはもちろん、考える力、論理的思考力、推理力、問題解決力、集中力などあらゆるスキルを身につけることができます。

ぜひ沢山の人に楽しく学んで頂き、これからプログラミングを学んでいくための素地となるパズルになっていけば幸いです。ぜひチャレンジしてみてください。

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※プログラミング脳を育てる「西嶋式プログラミングパズル」(c2019 StemAcademyKids Nishijima Takafumi)は、色・サイズ等を加工してご家庭や個人でご使用いただくことができます。但し、再販売・再配布を禁止致します。また著作権はステムアカデミーキッズ開発者に帰属します。商用利用をご希望の方は、ステムアカデミーキッズ事務局へお問い合わせくださいませ。