ステムニュース

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2025年8月18日(月)

AIがコードを書くなら、子どもにプログラミングは必要?

こんにちは。夏休みも中盤に差しかかり、自由研究や新しい挑戦に取り組む時期になりました。
プログラミング教育の世界にも、ここ数年で大きな変化が訪れています。

AIが自然にコードを作る時代

最近話題になっている「バイブコーディング(Vibe Coding)」をご存知でしょうか。

これは、AIに会話するように指示を出すだけで、アプリやゲームを作ってくれるというものです。発想をすぐ形にできるため、開発のハードルを大きく下げる魅力的なツールとして注目を集めています。

しかし、学びの初期段階にいる子どもにとっては、便利さの裏に注意点があります。

たとえば、計算を学ぶ前から電卓だけに頼ってしまうと計算力が身につかないように、プログラミングでも“自分で考えて試す”経験が欠かせません。

AIに頼りすぎることで起こりうる弊害

自分で考える力が育たない
 AIがすぐ答えを出してしまうため、試行錯誤や発想の工夫をする機会が減ります。

プログラミングの基礎が身につかない
 エラーや不具合に直面したとき、自分で原因を探す力が育ちません。

集中力や注意力が続かなくなる
 AIのスピード感に慣れすぎると、じっくり取り組む習慣が身につきにくくなります。

AI依存のリスク
 「AIがないとできない」という状態になり、自ら学ぼうとしなくなる恐れがあります。

それでもプログラミングを学ぶ意味

AIがこれだけ進化している中で、自分でプログラムを書く意味は何でしょうか。

それは、プログラミングを自ら作り上げる過程でプログラミング的思考力が養われるからです。思った通りに動かない場面に直面すると、「どこを直せばよいか」「他に方法はないか」と考える必要が生まれます。この試行錯誤こそが論理的思考や創造力の土台となり、子どもたちのプログラミング的思考力を確実に鍛えていきます。

さらに、完成したときの達成感「やればできた!」という自信は、学習意欲を次につなげる大きな力になります。
AIはその過程を効率化するサポーターとして活用できるのが理想です。

AIとプログラミング教育の今

2025年8月には最新のAIモデル「GPT-5」が登場し、コーディング支援機能はこれまで以上に高性能になりました。また、AIと一緒にコードを書く「バイブコーディング」や、AIが自律して開発を進める「エージェント型コーディング」も話題です。

こうした技術はプロの開発現場だけでなく教育現場にも入り始めており、AIを使って作ったコードをあえて読み解く授業など、新しい学びの形が広がっています。

単に“使える”だけでなく、“仕組みを理解できる力”は、将来のデジタル社会で大きな強みになります。

当スクールでは、「自分で考えて試す→失敗する→修正する」というプロセスを大切にし、楽しくプログラミングに取り組める環境をご用意しています。
子どもたちが将来、AIと共によりよい社会を築けるよう、今のうちから“プログラミング的思考力”を育てていきましょう!

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