小学校でのプログラミング必修化から2年後、2022年には高等学校でのプログラミング必修化がスタートします。
プログラミングは「情報」という科目で勉強していくことになりますが、実際にどのようなことを学んでいくのでしょうか。
「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」
実は2019年現在においても高等学校で「情報科目」は存在しており、「社会と科学」か「情報の科学」のどちらかから選択する形になっています。ただしプログラミングを学ぶのは「情報の科学」だけなので、高校生の中でプログラミングに触れずに卒業を迎える人たちが数多く存在します。
それが2022年からは全員必修の「情報Ⅰ」と選択科目の「情報Ⅱ」に再編され、そのどちらともプログラミングが含まれるので、結果として全ての高校生がプログラミングを学んでいくことになります。各科目の概要は以下の通りです。
情報Ⅰ(必須)
1 情報社会の問題解決
2 コミュニケーションと情報デザイン
3 コンピュータとプログラミング
4 情報通信ネットワークとデータの活用
情報Ⅱ(選択)
1 情報社会の進展と情報技術
2 コミュニケーションとコンテンツ
3 情報とデータサイエンス
4 情報システムとプログラミング
情報Ⅰでは主にプログラミング、モデル化とシミュレーション、ネットワーク、データベースの基礎といった基本情報、さらに情報デザインや情報モラルなどについて学んでいきます。
情報Ⅱでは情報システム、ビッグデータやより多様なコンテンツを扱うとともに、人工知能やネットワークに接続された機器の技術等についても学んでいきます。
情報教育が与える影響
文部科学省では2018年3月高等学校の次期学習指導要領を、7月には学習指導要領解説を公開しました。
この解説の「情報編」の中で、高等学校段階における情報教育を、情報科だけが担うように極めて限定的に捉えてはならないとして、情報活用能力の育成を図るため各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ることとしています。
この解説の中ではさらに情報科目と他教科等の学習内容や学習活動との関連をよく検討してカリキュラムマネジメントを行い、効果的な指導計画を立てることが大切だとしています。
これらの内容から情報科目が一つの分野として存在するだけではなく、他の教科やその学校教育全体に与える影響も大きくなるというのが想像できます。
小学校のプログラミング必修化の内容も、プログラミングを直接学ぶのではなくそれぞれの教科でプログラミング的思考力を学んでいくことでした。今まさにプログラミング必修化を通して日本の教育が大きく変化できるチャンスを迎えているのではないでしょうか。
参考
私立高校の校長先生へ/高等学校学習指導要領の「情報科」対応できますか
2022年の高校のプログラミング教育はどんな内容になるのか?(情報Ⅰ & 情報Ⅱ)
https://yandod.github.io/blog/2018/08/04/new-highschool-curriculum/
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